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現場経験を通して得られた工具や道具の使い方を現役の現場監督の私が惜しみもなく、みなさんに伝授します。

工具の使い方を知って、
工事現場で頼られる人間になろう。

ラチェットレンチの使い方

ラチェットレンチの概要

監督が教える工具の使い方ネジ、ボルトを締める工具>ラチェットレンチの使い方


「レンチ」はボルトやナットをしめる工具の総称ですが、この「ラチェットレンチ」はボルトを回す部分が片方向にしか回転しない工具を言います。



2分で読み終えるので工具の使い方を詳しく知って、工事現場で人に頼りにされるようにぜひ最後まで見てマスターしていってください。



以下のラインナップで紹介します。
・ラチェットレンチ概要
・使用方法と注意点
・購入方法と値段



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ラチェットレンチ概要

サイズは足場を組む際のクランプのナットをしめることができる表17mmと裏19mmがセットになったものを購入すると使い勝手が良いと思います。


ドラム缶の蓋をナットでしめる時とか、現場の大体のものが17mmと19mmになっています。


お尻の部分が先細りになり、工具の「しの」になっている「しの付きラチェットレンチ」になっているものがほとんどでしょう。

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しの」のページと合わせてこのページを見てもらうと理解がかなり深まると思います。



片方にしか回転しないのでしめる方向にラチェットレンチを動かして締めます。

そのままゆるむ方向に動かすと、力が働かずに空転してボルトがゆるまずに柄の部分だけをゆるむ方向に戻せます。

以下は図です。

1で柄の部分の動きに合わせて円の中のボルトが締まります。


2ではボルトが締まり、
90°方向にボルトに書いた目印が270°方向まで動いて
ボルトが締まりました。


3で柄の部分をさっきの位置に戻しますが
円の中のボルトは動かない仕組みになっています。


4で柄を動かしてボルトを締めて
270°方向の目印がさらに90°方向に回転しています。


レバーはカチカチと回転方向を変えることができます。

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単管パイプ」をつなぎ合わせる「クランプ」という道具のナットをしめるのに必要な工具です。



日曜大工で、ちょっとした構造物とか作ろうとしたときにラチェットレンチがあると非常にやれることの範囲が増えます。



これは一家に一個あってもいいのではないでしょうかと私はエキサイティングしながら思います。

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使用方法と注意点

ボルトのサイズに合ったラチェットレンチを持ってきてボルトまたはナットにかぶせてカリカリとボルトをしめれば終わりです。

白丸の部分の三角形は上下に動かすことができ、それを動かすことで空転させる方向を変えることができます。



説明のためにボルトを締める方向でしか解説していませんでしたが、レバーをカチッと上下させれば、ボルトをゆるめる方向に使うこともできます。



黒丸のところにどの大きさのボルトとナットをしめれるか刻印されています。



一般的には、足場関係のボルトナットをしめることが現場では多いため、17mmと19mmのものをほとんどの人は使用しています。



表の方は17mmですが裏の方は19mmになっています。
この数値がデカい多いほど、ボルトの径のmmは大きくなっていきます。



17mmは単管パイプで足場を組む時の「クランプ」という道具のナットをしめるときによく使用します。





実際にクランプをしめて、単管パイプで足場を作っている写真。




あとは高所作業時の「スタンション」というものを設置するときも17mmか19mmのボルトになっていることが多いです。



あとは、シャコマンという万力をしめるときとか、





ドラム缶の蓋がはずれないようにする器具をしめるときにも17mmのラチェットレンチが使用できます。



このように17mmのラチェットレンチを持っていれば、やれることがかなり増えるので、ほとんどの職人や現場監督は17mmのラチェットレンチを持っています。



さっきの図のように片方にしか回転しない機構を
「ラチェット機構」と言います。



これはラチェットレンチだけの話ではなく、世の中にはいろんなところでラチェット機構が使われています。



ラチェット機構を持ったレンチ(ボルトナットをしめる工具の総称)ということで、ラチェットレンチと呼ばれています。

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さらに持ち手の柄の部分が固い針金の「番線」を縛るための工具の「しの」という形になっているのがほとんどです。

なので、大体の場合は「しの付きラチェットレンチ」というものを購入することになるでしょう。


このラチェットレンチは呼び方がたくさんあります。

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・ラチェット
短縮した呼び方。

・しの
本来の「しの」ではないのだが、しのが柄の部分についているので「しの」と呼ぶ人もかなり多い。

・ガチャ
ラチェット機構を空転させるときに「ガチャガチャ」という音がなることから。
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大体、ラチェットと呼ぶ人が30%、しのと呼ぶ人が65%、ガチャと呼ぶ人は5%くらいだと思います。

現場では本来の「しの」だけを持っている人はまず居ませんので「しの付きラチェットレンチ」をしのと呼ぶ人は現場では一番多いです。

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購入方法と値段

ホームセンターやワークマンとかの工事関係の専門の店で2000円~4000円くらいで買うことができます。


先ほども説明したとおり、17mmと19mmが備わったものを買うと現場で使うにしろ、日曜大工で使うにしろ役に立ちます。


あなたの世界を広げる良い工具なので単管パイプとクランプといっしょに買ってなんか組んでみるのもいいと思います。


他にも様々な工具があるので「ネジ、ボルトを締める工具」のページに戻って確認してみてください。


バナースペース

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独立切子士として
切子の工房を立ち上げました。切子工房 箴光
切子工房 箴光(しんこう)

転職したとはいえ、工事現場で工具の使い方を学んだ経験は江戸切子を作る際にとても役に立っています。


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