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現場経験を通して得られた工具や道具の使い方を現役の現場監督の私が惜しみもなく、みなさんに伝授します。

工具の使い方を知って、
工事現場で頼られる人間になろう。

石筆の使い方

石筆の概要

監督が教える工具の使い方マーキングの工具>石筆の使い方



石筆(せきひつ)とは固いチョークみたいなものです。



2分で読み終えるので工具の使い方を詳しく知って、工事現場で人に頼りにされるようにぜひ最後まで見てマスターしていってください。



以下のラインナップで紹介します。
・石筆概要
・使用方法と注意点
・購入方法と値段

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石筆概要

石筆ホルダーという物にセットされている写真をもってきました。


えんぴつのキャップと同じで、石筆が短くなっても最後まで持つ部分を残して書きやすくするための道具です。

装着して、こんな感じで使用します。


そしてこの石筆ホルダーは私によく仕事を教えてくださった定年退職してしまった監督から受け継いだものでもあります。



石筆は小さく切断された滑石(かっせき)そのものです。


滑石は石の中で一番硬度が低く、ひっかき傷に弱く、くずれやすい石のことです。

一番ひっかき傷に強い石は、ダイヤモンドですね。



余談
硬度というのは、ひっかき傷に対する強さです。
ダイヤモンドをハンマーで叩くと簡単に砕けるのは叩く力に対してはそこまで強くないからです。

叩く力への強さは「靭性(じんせい)」という材質の粘り強さがあります。


線や文字が熱や雨でもかなり消えにくいので工事現場でよく使用されています。

雨で出来た水たまりの中に石筆で書いた文字が入ってしまったが、水中でも消えていない。
チョークだったら全部洗い流されているはずです。


チョークによっては雨に抵抗を持ったものもありますが、使用感があまりよくはなかったです。

でも、こういうチョークを使っている監督はかなりいます。


雨が降っても書いた文字が消えませんが、皮手袋でこすると徐々に消えます。

指でこすりまくりますが、うっすら残ります。
白い線の上半分がこすりまくったところで、
下半分がそのままですが、
線は残っていますよね。


結構現場で使うので、
いくらか常に持っておくといいです。


職人の人に「石筆持ってない?」と言われることも結構あります。
その時パッと渡してあげられるとコミュケーションとなって良いでしょう。
現場での処世術です。



ペイントマーカーよりは重要ではないけど、一時的に鉄板に書き込むときに使います。

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使用方法と注意点

チョークのように石筆を持ちます。



そして線を引くだけです。

この線は熱に強く、雨に打たれても消えにくいので野ざらしになってしまう現場のマーキングとかによく使われます。


マーキングは基本的に違う角度の線を2個ピッと引いてその2直線の結び目がマーキングの位置という感じで使用します。

黒い矢印のようにマークしたい1点に石筆を当てて、別の2方向にピッと払うようにV字みたいになるように2回書きます。


この写真は石筆でマーキングした2直線の結び目をさらに油性マーカーでマークを入れた時の写真です。


これは野ざらしの鉄板に書きこんだのですが、雨で流れおちたらめんどくさいのでしっかり残すために2重でマークをしたという感じです。

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購入方法と値段

工業的に結構つかわれるものなので、通常のホームセンターには石筆は置いていないかもしれません。


ネット上で工事関係の物を販売しているところから石筆を買った方がいいかもしれません。


石筆の値段はピンキリですが、
50本入りで800円くらいです。
1本16円くらいです。


石筆ホルダーは200円くらいです。

購入時は箱にたくさん石筆が入った状態だと思います。

こんな感じでショック吸収剤のワラみたいなのもいっしょに入っていると思う。
衝撃で石筆が割れてしまうことも結構あります。

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独立切子士として
切子の工房を立ち上げました。切子工房 箴光
切子工房 箴光(しんこう)

転職したとはいえ、工事現場で工具の使い方を学んだ経験は江戸切子を作る際にとても役に立っています。


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