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現場経験を通して得られた工具や道具の使い方を現役の現場監督の私が惜しみもなく、みなさんに伝授します。
現場監督が教える工具の使い方
工具の使い方を知って、
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溶接
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溶接とは、金属同士を溶かしてひとつの物につなげる接合方法を言います。
今ではほとんどアーク溶接という溶接が主流になっています。
アーク溶接は母材(つなげたい元の材料部分のこと)と母材の間に鉄の棒を溶け込まして、接合する方法です。
溶けた鉄の棒と母材は互いに混ざり合って一体の物となります。
半田ごてのように、はんだのみが溶けてどこかに張り付くというものではなく、完全に一体となります。
現場では、その他にTIG溶接が用いられています。
溶接工は電気を流して溶接棒を溶かすので「電気屋さん」と呼ばれることが多々あります。
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使用方法と注意点
溶接の世界は本当に奥が深く、全てを知ろうとしてもいきなりは無理ですので現場で通用するくらいの溶接に関する雑学みたいなのを覚えてから現場に出るといいでしょう。
アーク溶接の仕組みは、電流を流すときの電流で溶接棒を溶かして母材と一体化させます。
縦向き溶接(垂直方向の溶接)をするときに上から下に溶接していく方法を「流し」と言います。
流しでは、入熱量が少なく、溶接棒の溶け込み量が浅く、基本的には重構造物をつくるときはその方法を行わない。
しかし入熱量が少ないと、溶接した場所から発生する熱で鉄板が変形しにくい。
入熱を抑えてぐにゃぐにゃになるのを防ぎたい意図がある場合、縦向き溶接部は流しで行う場合もある。
流しだと溶け込みが浅いので欠陥がでやすい。
そこで、OTなどの検査では特に注意して検査する必要がある。
縦向き溶接を下から上にやる溶接を立上(たちあげ。あるいは立上溶接)と言う。
完全に空を見るような感じで上を向いている状態で溶接することをかち上げ溶接という。
かちあげ溶接は頂板を取り付けてポンツーン内から上を見ながら溶接するときに登場する。
溶接機のことを「抵抗機」と呼んだりもします。
溶接時のこのものすごい光を直視してしまうと目を焼かれるので、見ないようにします。
直接は見ないにしろ、光が目に届いているとダメなので光を手でさえぎるか、別の方向を向くなどして見ないようにします。
これは写真なので、光の部分を見ても大丈夫ですが、実際はものすごい光で「うわっ!」ってなります。
電気屋さんは溶接の面を装着しているので、大丈夫です。
小学生の時の授業とかで太陽を見る時に遮光グラスという物を使用したと思うのですが、それと同じものを多分溶接の面にも使用しています。
あとは、溶接時に煙が上がるのですが、その煙の中には金属ヒュームと言って、気体になった金属が含まれていて、肺の中に入るといずれ怖い病気になるので、溶接工の近くに行く場合は、防塵マスクをしっかりしてから近づくようにしましょう。
溶接棒の端っこの方までは全て使用できないので、「残棒(ざんぼう)と言って捨てます。
捨てる時はドラム缶などにこうやって入れておき、あとで産業廃棄物として適正な区分に廃棄します。
溶接をやっているとコードとコードをつなぐコネクター部分が熱を持って焼けてしまうことがあります。
焼けてしまったら、そのコネクター部分を切って、新品のコネクターを持ってきてとりつけます。
交換するまえに溶接機がしっかり電源が切れていることを確認してから作業して下さい。
私の場合、コネクターから煙が上がってるのに慌てて、コネクター部を触ろうとしましたが、電気が通電している状態なので、非常に危険な行為でした。
冷静に電源を切ってから作業するようにしましょう。
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