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現場経験を通して得られた工具や道具の使い方を現役の現場監督の私が惜しみもなく、みなさんに伝授します。

工具の使い方を知って、
工事現場で頼られる人間になろう。

割りピンの使い方

割りピンの概要

監督が教える工具の使い方ボルトナット関係>割りピンの使い方


割りピンとは、差し込んだ物が外れないようにするピンのことです。



2分で読み終えるので工具の使い方を詳しく知って、工事現場で人に頼りにされるようにぜひ最後まで見てマスターしていってください。



以下のラインナップで紹介します。
・割りピン概要
・使用方法と注意点
・購入方法と値段



割りピンの曲げた写真も記載しているので、
割りピンの曲げ角度が気になる人にも参考になると思います。


スプリットピンとも呼んだりしますが、現実世界でそう呼んでいる人は一度も見たことがありません。

知識に留めておいていつか登場したら対応できるようにしておきましょう。


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割りピン概要

色んな形の物があると思いますが、割りピンと言えば使い方や曲げ方は変わらないと思うので最後まで目を通してもらえるとかなり参考になると思います。


ヘアピンみたいに先端が2つに割れているピンなので、割りピンと呼んでいます。


説明しづらいので画像を見てください。
割りピン
こんな感じのピンですね。
色んな形状があると思いますが、基本的に先端が膨らんでいてピンが抜けなくなっており、先端が2つに割れているピンです。


割れている先端は片方だけ長くなっています。
それはあとでペンチで曲げる時に片方だけ掴みやすくなっているからです。


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日曜大工で使用することはたまにあると思います。
先端の抜けなくなっているところがかわいい柄の物とかもあって、日曜大工、手芸で何か作る場合の装飾にも用いられることもあります。



割りピン自体はこのように工事現場だけの特別な道具ではなく、一般的にも用いられている言葉です。
とは言え、工事現場で用いられるものは上の画像のようなものと認識してもらえればと思います。



確実にホームセンターに売っているかはわかりませんが、安いので十分個人的に使用する可能性もあるでしょう。

私の家の近くの大きなホームセンターで割りピンは見たことがあるので、置いてあることも全然あると思います。

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材質は鉄、ステンレス、黄銅(おうどう)などの種類があります。
JIS規格上では、上記はそれぞれ
・鋼ピン
・ステンレスピン
・黄銅ピン
と呼んでいます。


この割りピンは金属的な粘性(ねんせい)が強い物で、90度に3回折り曲げを繰り返しても切れないものがJIS規格で定められています。



割りピンもJIS規格で様々な規定がありますが、重要な規定は上の折り曲げの規定くらいだと思いますので、この場合はこの割りピンを使用しないといけない、というようなガチガチな工事現場での縛りは無いです。



割りピンのサイズは色んな大きさのものがありますので、割りピンを差し込む部材の穴の大きさやピンの長さがどれくらいになるかなどを事前に確認した上で発注しないとピンが穴に入らないとかそういうトラブルになりかねないので注意して下さい。



設計部や購買部の方で材料を手配して工事現場に送ってきてもらえると思うので大丈夫だと思いますが、一応気にかけておくとなんかあった時に対応できるかと思います。

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使用方法と注意点

割りピンは元の状態はまっすぐになっているので、穴に差し込んだあと、片方の足の部分をペンチなどで曲げてピンが抜けないようにすれば終わりです。
実際の割りピンの使い方
この場合は、棒を差し込んでから外れないように割りピンを差し込んで使用しています。
割りピンの先端は膨らんでいて上の写真のように抜けないようになっています。


先ほど言った通り、割れているピンの足が長い方がペンチで掴みやすい状態なので、長い方をペンチで掴んでグイっと上の写真のように曲げて終わりです。
根元までしっかり曲がっているのを確認しましょう。
これが割りピンの曲げ方です。


上の写真のように両方の足を曲げる必要はありません。
工事現場では200箇所とかそういうかなりの数を割りピンの設置をすることもあるかと思うので、作業時間が長くなるので、片方だけ曲げれば十分です。


作業箇所が多く無ければ、両方曲げてもいいと思いますし、飛び出た足の部分が汚く見えるなら、部材にくっつける感じできれいにぴったり曲げて密着させてもいいと思います。
そこらへんは自分の美的センス的なところです。。

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割りピンを使用できるのは写真のように割りピンを差し込むことをあらかじめ意図している部材です。


例えばボルトの先に穴があいていて割りピンを差し込むような場合もあります。


自分で割りピンを使用するために、部材にドリルで穴をあけるということはほとんどないと思います。


割りピンをとりつけるなら最初から割りピンをとりつけるための穴が材料側にあいているはずです。


割りピンを外す場合は、粘性の高い金属なので足をまっすぐに戻すときにポキっと折れることは無いと思うので、そのまま足をまっすぐにします。


そしたら反対側の頭の膨らんでいる方をペンチで掴んで引っこ抜くだけです。

引っこ抜いた割りピンは金属疲労を起こしているので、再利用はしないで捨てます。
幸い単価が安い物なので、新しいのを使用しましょう。

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購入方法と値段

ホームセンターで売っているかはわかりませんが、安価なので売っていてもおかしくないです。


ネット上でも購入できます。


1ピンあたり10円~40円くらいが相場です。
1本10円で40本入りなら400円とかの単位で販売されています。

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他にも色々あるので「ボルトナット関係」のページに戻って確認してみて下さい。


バナースペース

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独立切子士として
切子の工房を立ち上げました。切子工房 箴光
切子工房 箴光(しんこう)

転職したとはいえ、工事現場で工具の使い方を学んだ経験は江戸切子を作る際にとても役に立っています。


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