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現場経験を通して得られた工具や道具の使い方を現役の現場監督の私が惜しみもなく、みなさんに伝授します。

工具の使い方を知って、
工事現場で頼られる人間になろう。

墨つぼの使い方

墨つぼの概要

監督が教える工具の使い方マーキングの工具>墨つぼの使い方


墨つぼとは、糸にインクを染み込ませてピンと糸を張った状態で対象物に糸を当てることで、長い直線を引く工具です。

正式名称は墨つぼですが、墨出し器と呼んでいる人も多いです。

ピンと張った糸は間違いなく直線で、長い距離も一瞬で線が引けるので、他のマーキングの工具で書くより間違いも少なく、効率も良い優秀な工具です。

日曜大工では、そんなに長い直線をマーキングすることもあまりないと思うのでわざわざ買う必要はないと思いますが、便利な工具なので、頭の片隅にこういうものがあると覚えておくといいかもしれません。


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使用方法と注意点

墨つぼ本体から写真のように糸がつながっている部分を引っ張ります。

この糸は自動巻き取り式で糸を戻そうとする力が働くので、自然にピンと糸を張った状態になります。

黄色い丸を書いたところの蓋をあけてインクを入れます。
通常は石筆などのマーキングと同様に白いインクを使用します。
過去に白いインク以外使っている場面を私は見たことがありません。

左の黒いふたの部分に糸が収納されていて、糸を引っ張ると白いインクの入れる部分を通過して糸が出てくるので、糸が白いインクまみれになっているという構造です。

1.直線を引きたい2点をマーキングする。
2.墨つぼの糸の出る方を持ってマーキングした点のところを指で押さえる。
3.片方の人がマーキングした点のところを指で押さえながらマーキング間の糸を持ち上げて、下に糸をはじいてマーキングをする。


糸を弾くときれいに対象物に線が引けます。

図のように両端で糸を押さえないといけないので、大体は2人1組での作業になるでしょう。

購入方法と値段

割と一般的なものかもしれないのでホームセンターに置いてあるかもしれません。

値段は1000円~3000円くらいで販売されています。

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独立切子士として
切子の工房を立ち上げました。切子工房 箴光
切子工房 箴光(しんこう)

転職したとはいえ、工事現場で工具の使い方を学んだ経験は江戸切子を作る際にとても役に立っています。


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