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現場経験を通して得られた工具や道具の使い方を現役の現場監督の私が惜しみもなく、みなさんに伝授します。

工具の使い方を知って、
工事現場で頼られる人間になろう。

消火器の使い方

消火器の概要

監督が教える工具の使い方安全道具、安全用品>消火器の使い方


消火器は、消火用の白い粉が高圧で詰められたものです。
よほどのデカい火が出ない限り、消火バケツで消火を行いますが、これを置いておかないといざというときに火を消せません。

こんな風に消火バケツとセットで置いておきます。
ボヤ程度なら消火バケツの使用でおしまいですが、大きな火が出た時に消火器を用意しておかないと大変なことになるのでおいておきます。

現場で消火器を使うレベルの出火をしてしまった場合、お客から憤慨されて次の仕事がもらえなくなると思います。

ほとんど最終手段みたいなものです。
私の経験では、消火器は何本も現場に配置しますが、今まで消火器を使用したことはたったの一度もありません。

日曜大工、または家庭で消火器を持ってもいいですが、消火器自体が高く、さらに処分は業者に依頼しないといけないし、定期的に業者に検査に出さないといけないので、出費ばかりですので、無理して家庭に置くことはしなくていいと思います。

また、消火器の販売が詐欺に使われるケースも依然流行りましたので注意しておいてください。

「法律の改正で消火器が家庭に必ず1本おかないといけなくなったんですよ」という詐欺が以前に流行りました。
実際はおく必要は一切ないですね。
1本3000円~5000円くらいのものを1万円で販売するなどしていました。




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使用方法と注意点

消火器の使用方法はラベルとかに記載されていると思います。

大体の場合は、
1.ホースを火の方に向けておき、しっかり手で持っておく
2.黄色い丸いピンを上に引っこ抜く
3.消火器のレバーをにぎって粉を出す。
4.火の手前の方から消火していく
というスタイルになると思います。

丸い黄色いピンは安全ピンで、この黄色い丸い輪っかを取らないと、レバーが握れないようになっています。

また、レバーは下が固定で、上の方を下に押し下げる形になるので、消火器を持ち運ぶ時はレバーの下を持って運ぶことができます。


消火器には使用期限があり、古いものは未使用でも使用してはいけないことになっています。

高圧のガスとともに粉を出す構造なので、古い物はたとえ未使用でも容器が劣化して破裂したりする可能性もあり、危険だからです。

消火器の容器は鉄で出来ていますが、そのまま地面の上に置いておくと雨水が消火器の底に溜まった場合、劣化の危険があります。

そういう意味で消火器立て(地面から少し浮く)やコンクリートブロックの上に消火器を置くことで雨水による底のダメージを防ぐことも多いです。


実際の写真。

こういう野ざらしの場所に消火器を配置することもあり、雨が降ると地面が水びだしになるところもあるので、このようにブロックの上に乗せて消火器の底が腐食しないようにします。

消火器は専門の業者が引き取って、あとは処分か再使用の点検を行いますので、処分方法に関しては業者に一任するしかありません。

購入方法と値段

ホームセンターで置いているかは微妙です。

定期点検なども必要なものなので、消火器を取り扱っている業者から購入し、その業者にメンテナンスも今後依頼していくという形になると思います。

消火器自体は1本3000円~5000円くらい。

消火器の定期点検や処分費用は業者によって、あるいは消火器の状態などによって多種多様な金額に変わるのでここで一概にいくらとは言えません。

実際に見積もりを取って確認するしかないです。


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独立切子士として
切子の工房を立ち上げました。切子工房 箴光
切子工房 箴光(しんこう)

転職したとはいえ、工事現場で工具の使い方を学んだ経験は江戸切子を作る際にとても役に立っています。


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