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現場経験を通して得られた工具や道具の使い方を現役の現場監督の私が惜しみもなく、みなさんに伝授します。
現場監督が教える工具の使い方
工具の使い方を知って、
工事現場で頼られる人間になろう。
オイラーの使い方
オイラーの概要
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オイラーとは、油差しのことです。
英語では単語の語尾に-erをつけることで「~をする人」みたいな感じで使用されますが、オイラーもoil+erでオイルをかける人、すなわち油さしということでしょう。
大体の場合は、機械の歯車などに潤滑油を差し込んだりするときに使われます。
また溶接線(ビード)が途切れていないかを試験するときに、溶接線の裏側から灯油をかけると、溶接線の表面にオイルの漏れが発見できる試験があります。
私は鉄工の現場なので、溶接の中でも絶対にきれいなビードが形成されていないといけない場所のみ、このオイルテストを行います。
油の方が隙間に浸透する力が強いらしいので、溶接線の裏から水とかではなく、安価でどこでも入手できる灯油をかけてテストを行います。
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使用方法と注意点
オイラーは側面に圧力をかけると中身の液体が出るようになっています。
また、ふたの裏のところにゴムのノズルがついています。
蓋をはずすと本来こんな感じで黒い棒線のところにゴムのノズルがついています。
これで底の方から吸い上げて中身を出しますが、地面に掛けるときに底の方が邪魔になってしまいます。
こんな感じでオイラーの底が邪魔になる。
人によってはこのゴムのノズルを外してオイラーを逆さにして使用する人もいます。
逆さだとオイラーの底が下にぶつからないで隅にオイルをまける。
さらにノズルの向きをこういう向きに変えて使用します。
キャップのところのギザギザの金属のボルトをゆるめると、ノズルの向きを変えることができます。
向きを変えたらボルトをしめておしまいです。
そこらへんの使用感は個々の感覚によりますが、現場ではオイラーは逆さにして使うものみたいな風潮がありますので、逆さにして使った方がいいかもしれません。
オイラーのノズルは側面についているもののほかに垂直にノズルが取り付けてある物もありますが、上方向にかけづらいので側面についているものを使用した方がいいです。
さらにオイラーのノズルの先が金属の物をつかった方がいいです。
プラスチックのノズルの物もありますが、ノズルの先端をオイルをかけるところに当ててオイルを出しながら動かしたりするので、ノズルの先が削れます。
プラスチックのものだとノズルの先がだんだん削れてオイルの出る穴が埋まり、ほとんどオイルが出なくなってしまいイライラします。
金属のノズルならちょっとやそっとのことでは穴が埋まることが無いので、金属のノズルのタイプの方が長持ちします。
つまり、載せた写真のようなオイラーがベストってことですね。
購入方法と値段
1個200~300円くらいで購入できます。
一般的なものでもあると思うのでホームセンターに売っていると思います。
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