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現場経験を通して得られた工具や道具の使い方を現役の現場監督の私が惜しみもなく、みなさんに伝授します。

工具の使い方を知って、
工事現場で頼られる人間になろう。

モンキーレンチの使い方

モンキーレンチの概要

監督が教える工具の使い方ネジ、ボルトを締める工具>モンキーレンチの使い方


モンキーレンチとは、ボルトやナットを締めたり外したりする工具で、特徴としてボルトやナットの大きさに合わせて挟み込む部分を稼働させることができます。

略して「モンキー」と現場では9割くらいの人間が呼びます。

「レンチ」はボルトやナットを締めたり外したりする工具の総称です。

じゃあ「モンキー」がこの工具の特徴を表す言葉になるはずですが、モンキーの意味は詳しくは知りません。

大体、サルの何かに似ているからという理由でそういう名称になったのだと思いますが、ラチェットレンチのように、ラチェット機構を持っているレンチだからというような明確な筋の通った説明はできません。

ただ、モンキーレンチと言えば写真のような工具だ、という感じでみんな理解しているはずです。


通常であれば30cmくらいの小さいモンキーを購入すればいいですが、工事現場では巨大な建造物を作ることもあり、下記の写真のようなデカいモンキーを使用したりします。

通常のモンキーの1.5倍~2倍くらいはあるモンキー。
こんなデカいのは日曜大工ではまず使いません。


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使用方法と注意点

調節ジョーという場所を回転させると、挟む部分が稼働します。

上のモンキーは完全に閉じてますが、下のモンキーは開いてますよね。

この開き具合を調節ジョーで調節してボルトやナットを挟み込み、しめたり外したりします。


挟み込む部分を稼働させることでどのボルトナットに対応できるので、これ一本に頼ってしまいがちですが、できればボルトやナットの径にぴったりの他のレンチを使用するのが好ましく、これを使うのは最終手段と言った感じです。

というのもモンキーレンチをしっかり装着してから使用しないとボルトやナットの山の部分を潰してしまう可能性もあるからです。

写真のように完全にボルトやナットにフィットしてないのに回転させると山を潰してボルトやナットがダメになってしまうことがあります。
(でも、フィットしなくてもボルトを回転できるのでそれでやってしまいがちです)


工事現場でもボルトやナットをしめる回数の多い業者はしっかりとボルトとナットの径にあったメガネレンチなどの他のレンチをちゃんと準備してきて作業しています。


モンキーレンチは稼働させた方向に廻すと壊れにくいので、そこまで必要な知識ではないかもしれませんが覚えておくといいでしょう。




可動部分だけを見るとネジ山に鎌がついただけの部品です。

矢印の方向に回すと、鎌の部分が本体部分にぶつかって壊れにくいです。
もし逆に回すと、鎌が外側に出て行こうとする力になるので、支えるパワーが全てネジ山の可動部分にかかって壊れやすいです。


購入方法と値段

モンキーレンチはとても一般的な工具で、ホームセンターに行けば100%売っています。

ボルトとナットを両面から押さえて外すことも多いにあると思うので、私は2個買って工具箱の中にいれてあります。

1個2000円~3000円くらいで買えたと思います。
2000円以下だったかもしれません。
いずれにせよそこまで高いものではないです。


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独立切子士として
切子の工房を立ち上げました。切子工房 箴光
切子工房 箴光(しんこう)

転職したとはいえ、工事現場で工具の使い方を学んだ経験は江戸切子を作る際にとても役に立っています。


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