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現場経験を通して得られた工具や道具の使い方を現役の現場監督の私が惜しみもなく、みなさんに伝授します。

工具の使い方を知って、
工事現場で頼られる人間になろう。

コロコロの使い方

コロコロの概要

監督が教える工具の使い方表面をきれいにする工具>コロコロの使い方

コロコロは、塗料を薄く引き伸ばして一回で広めの範囲を塗装できる塗装の工具です。正式名称は「ペイントローラー」と言いますが、多分現場でコロコロと言った方が相手もわかるかもしれません。

ただし、塗装屋さんを相手にするときはコロコロよりも「ペイントローラー」という言葉を使った方が圧倒的に良いです。


持ち手の部分を「ハンドル」、回転部分を「ローラー」と言います。

それを組み合わせた総称をペイントローラーと呼んでいます。


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使用方法と注意点

現場で使う塗料は、塗料+硬化剤というものが多いです。
一般的に日曜大工で使用する塗料は塗料+シンナーという感じだと思います。

一般的な塗料はドロドロの塗料に有機溶剤であるシンナーを加えると、塗料がサラサラになります。

サラサラの状態の塗料を塗って、時間が経つとシンナーが抜けて元のドロドロの塗料に戻って硬化して定着するという仕組みです。


しかし、現場使う塗料には塗料+硬化剤という組み合わせのものもあります。

塗料自体がもともとサラサラで硬化剤という塗料が固まる成分を混ぜてサラサラのうちに塗料を全て使い切ります。

大体2時間後くらいに塗料の硬化が完了してカチカチの塗装になります。


一般的なドロドロの塗料の場合は、コロコロを使用後にコロコロに付着した塗料をシンナーで洗い流せば再使用可能です。

しかし、塗料+硬化剤のタイプのものは、一度使用してしまうと数時間後に固まってしまうため、コロコロは使い捨てになってしまいます。

さっきのようにハンドル部分と切り離せますので、硬化したローラー部分だけを捨てます。

私が実際に現場で見たのは、一日にローラーを10本くらい捨てていました。

それを3日間続けていたので、30本くらい捨てていたことになるでしょう。

数時間後に固まってしまうため、1日に2回か3回は取り換えないといけなかったです。

その時は塗装する面積もかなりの量があったので、そのくらいの量になりました。

塗料+硬化剤タイプのものは多分値段も相当高い塗料を使用しています。

塗装屋さんに聞いた話だと一斗缶1個で2万円とかする塗料だそうです。

これは日曜大工で使えるレベルではない、完全に工業用の塗料ですね。

塗料自体も高いし、コロコロもかなり消費するので、特別にそういうタイプのものを使用しないといけない場所以外では通常のドロドロ塗料+有機溶剤(シンナー)タイプの物を使用した方がコストが圧倒的に安くなります。


コロコロの柄の下にねじ込み式の穴が開いてるものもあります。

これは実際に塗装屋さんが使用していた工具です。


このようなねじ込み式の棒があるので、それをコロコロの柄の下に差して、モップのように地面を塗装していました。

ちなみに一斗缶が塗料で、
その上に乗っている小さな缶が硬化剤が入っている缶です。

硬化剤を一斗缶側の塗料に入れてかき混ぜてからサラサラのうちに塗装します。


ねじ込み式の棒の拡大部分。




購入方法と値段

ペイントローラーはかなり一般的な工具なので、ホームセンターで購入できると思います。

ハンドル部分が400円、ローラー部分が400円くらいで合計1000円以下くらいで買えると思います。

替えのローラー部分もいっしょに何個か購入しておくといいでしょう。

ローラーは1個400円くらいなので、5個くらい買って保管しておけば日曜大工(DIY)を急にやりたくなったときの木工の塗装とかすぐできるでしょう。


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独立切子士として
切子の工房を立ち上げました。切子工房 箴光
切子工房 箴光(しんこう)

転職したとはいえ、工事現場で工具の使い方を学んだ経験は江戸切子を作る際にとても役に立っています。


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