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現場経験を通して得られた工具や道具の使い方を現役の現場監督の私が惜しみもなく、みなさんに伝授します。

工具の使い方を知って、
工事現場で頼られる人間になろう。

コンプレッサーの使い方

コンプレッサーの概要

監督が教える工具の使い方表面をきれいにする工具>コンプレッサーの使い方


コンプレッサーは、空気を圧縮して高圧で噴き出す機械のことを言います。

圧縮した空気のことを「エアー」とよく現場では呼びます。

エアーはもちろん英語の
air(エアー):空気
のことですが、現場ではコンプレッサーで圧縮した空気のことを言います。

例えば
「あそこのゴミをエアーで飛ばしといて」
とか
「隙間に雨水が浸透してるからエアーで隙間に入った水を飛ばしといて」
というような感じでエアーという言葉が使われています。

高圧で空気を噴射するので使用時には相当うるさい音がします。
近くでエアーを噴射されると会話できないなぁという感じくらいうるさいです。


コンプレッサーは給油口があるので、軽油を注ぎ込んで動きます。

軽油を燃焼させてその動力で動くので、排気ガスに火の粉が混じっていることもあるので、プラント内ではスパレスターという火の粉を外に出さない器具を装着するのが義務付けられているところも多いです。

電源を始動すると、空気を圧縮し始めますので、バルブをSからOにします。

バルブ関係は全てOとSの表記がついています。

OはOPENのOで、そのまま「開く」という意味で、
SはSHUTのSで、そのまま「閉める」という意味です。

最初はバルブは閉じているので「S」になっているので、これを「O」の位置にまでひねります。

すると、エアーがエアホースを通って先端まで行きます。
エアホースの先端にも同じくバルブを取り付けておき、使用時にバルブをOにして開き、空気をプシューっと噴き出して使用します。



エアホースは表面がめちゃくちゃ固めのゴムホースで、高圧のエアーが来ても破裂せずにその形を保ちます。

高圧のエアーに耐えられるほどのホースなので、相当固いゴムを使用していると思います。

でも、ゴムホースなので、他のゴムホース同様にクネクネ動かしながら自分の好きなように取りまわして段取りすることができます。


1つのコンプレッサーを複数の人が使いたい時は、分配器を使用します。

頭につけた太いエアホースがコンプレッサーから来ているホース。
あとは側面の3つのエアホースに分配して、3人同時に使用できるようにします。


分配器の一番下についているバルブは、溜まった水を逃がすバルブです。

原理はよくわかりませんが、空気を圧縮すると、空気中の水分がこんな感じでエアホース内にたまるみたいなので、それを分配器のところで放出します。

写真では、バルブを斜め45度くらいまでしか開けていませんが、この時点で脳天が割れそうなほどのプシューって騒音が出ているので、これ以上のOPENは耳栓無しでは鼓膜がやぶれると思って開けませんでした。

コンプレッサーはそれくらい騒音が出ますので、日曜大工で使用する際はご近所トラブルに気を付けて下さい。


写真は工事現場で使う大型のコンプレッサーを掲載しましたが、日曜大工でも使用できる縦50cm×横50cm×高さ30cmくらいの小型のコンプレッサーも売っているので、DIYで使用してもいいかと思います。

ただし、小型の物でも結構な騒音になると思うので、ご近所トラブルに注意しましょう。


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使用方法と注意点

工事現場でよく使われる使い方は、高圧の空気を噴射して、ゴミを掃除することです。

現場は作業と共にゴミやチリ、ホコリなど隅っことかに溜まっていきます。

そういうゴミを強力な空気で吹き飛ばして掃除したりします。

水たまりに向けてエアーを出すとこうなります。

めちゃくちゃ強力な空気なんです。


このしわしわの皮手袋も、



エアーを入れるとパンパンに膨れ上がった風船みたいになります。



鉄工の場合、グラインダーで削った鉄粉やサビが隅に溜まります。
それを吹き飛ばして現場を綺麗な状態にします。


また、雨水を吹き飛ばすのにも使います。
濡れてはいけないものが濡れてしまった場合、高圧の空気を噴射することで一瞬でその部分が乾きます。


また、何か容器みたいなものを作る場合、容器のふたをしながら、空気を送りこんで容器に漏れがないか確認したりします。

容器のまわりに石鹸水をまいてあげると気泡がプクプク発生するのでそれで試験したりします。


現場にあると、なかなか便利なので結構色んな現場で使用されていると思います。


コンプレッサーが無い場合、以下のような送風できる機械でチリやゴミを飛ばす場合もありますが、いかんせん送風の量が弱く作業効率が悪いです。



購入方法と値段

コンプレッサーは大型のものは普通は購入しないで、リース会社から借りることの方が多いです。


日曜大工用などの小型の物は1万~3万くらいで買えます。
やれることの幅が増えると思うので、一家に一台くらいあってもいいと思いますが、先ほども書いたように騒音もすごいので、ご近所トラブルに注意して下さい。

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独立切子士として
切子の工房を立ち上げました。切子工房 箴光
切子工房 箴光(しんこう)

転職したとはいえ、工事現場で工具の使い方を学んだ経験は江戸切子を作る際にとても役に立っています。


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