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現場経験を通して得られた工具や道具の使い方を現役の現場監督の私が惜しみもなく、みなさんに伝授します。
現場監督が教える工具の使い方
工具の使い方を知って、
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曲尺(かねじゃく)の使い方
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曲尺(かねじゃく)とは、L字の定規みたいなもので大工の知恵が詰まった素晴らしい工具です。
呼び方としては、差し金(さしがね)と呼んだりもします。
しかし、この曲尺は昔の大工の人の知恵が多いに詰まった究極の工具なのです!
使用方法の方で説明していきます。
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使用方法と注意点
曲尺をよく見ると、外側のメモリの他にL字の内側にもメモリがあります。
L字の外側のメモリを表目(おもてめ)、
内側のメモリを裏目(うらめ)と言います。
最近のものは画像のように同じ長さが書かれていますが、これは本来の曲尺の使用用途ではありません。
本来は、
表目は通常のmmとcmで書かれていて、
裏目は√2倍された数値で書かれています。
すなわち、裏目は実際には1.414cmの長さのところに1cmと表記してあります。
具体的には丸太からその丸太から得られる最大サイズの正方形の角材を切り出すのに使用される工具です。
正円上に直角を持つ三角形の一辺は円の中心を通るという性質があります。
これは小学生か中学生の時に習う原理です。
2番で丸太の中心を通る線を一本書きました。
その直線を裏目で計測すると、切り出すべき正方形の一辺の数値がそのまま計測できるので、その数値で丸太から正方形を切り出せばいいということになります。
直角を持つ三角形で45°を含む三角形は、各辺の比率が必ず一定で1:1:√2になるという性質がありますよね。
これは中学生で学ぶ内容です。
斜めの線の√2部分を裏目で計測すると、オレンジの1の数値が裏目で表示されます。
つまり、
斜めの射線部分を裏目で見て「15cm」と書いてあれば、正方形の一辺は15cmで切りだせば、その丸太から得られる最大の正方形の角材が取れるということです。
昔の人は斜めの線を√2で割っていちいち正方形の一辺を出すための計算をしないようにあらかじめ裏目に√2倍した数値を書いて計算を簡略化して仕事の効率を上げていたということです。
ただし、現在では丸太から角材を切り出すという用途で用いられることが少なく、最初に見せたとおり、表目も裏目も正しいmmとcmで書かれているものが主流で販売されていると思います。
購入方法と値段
曲尺はかなり一般的な物ですので、ネット上でもホームセンターでも確実に売っています。
値段はピンキリですが2000円でくらいで買えると思います。
裏目が本来の裏目なのか、それとも現代用に通常のmmとcmの長さになっているのかを確認してから購入しましょう。
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