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現場経験を通して得られた工具や道具の使い方を現役の現場監督の私が惜しみもなく、みなさんに伝授します。

工具の使い方を知って、
工事現場で頼られる人間になろう。

ヘラ(スクレーパー)の使い方

ヘラ(スクレーパー)の概要

監督が教える工具の使い方表面をきれいにする工具>ヘラ(スクレーパー)の使い方


ヘラは、薄くてかたい金属の板に持ち手の柄がついた工具です。
家庭でも何かそぎ落とすときに使っているかもしれません。
ヘラは「スクレーパー」とも呼んだりしますし、「皮すき(かわすき)」と呼んだりもします。

皮すきとは、「すく=はぐ」ということで、動物の皮をはぎとるのに使用された道具ですが、形状がほとんどいっしょなので、皮すきと呼んでいる人もいます。

私が実際に使用しているスクレーパー。
48歳のベテラン監督はこれを皮すきと呼んでいましたが、私はスクレーパーと呼んでいます。

スクレーパーに関しては最初から表面を削り取る道具という意味で使用されている言葉です。


木工ではあまり使用しない工具だと思いますが、日曜大工とか関係なしに家庭に1個くらいは存在するものだと思うので買っても損は無いと思います。


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使用方法と注意点

鉄工では、溶接した際に周辺に細かい鉄の粒が付着する「スパッタ」というものがあり、それは仕上がりを汚くするものなので、スパッタは通常全て除去します。

小さな粒が鉄板に付着しているので、表面をヘラ(スクレーパー)でこそぎ落とします。

たまに結構しっかり鉄板にくっついているスパッタも出てきて片手でゴシゴシやってもスパッタがとれないときは、スパッタにヘラの先を当てて、ヘラのお尻をハンマーなどの重量のある工具で叩くとスパッタが取れます。

私の場合は工具袋にハンマーは常に持ち歩いていないので、ラチェットレンチの頭の部分で叩いていますが、
ラチェットレンチが壊れる可能性があるのであまり良くないです。

私の場合、まだ一度も壊れたことはありませんが、職人さんに「ラチェット壊れちゃうよ」と助言を頂いたこともありました。



ヘラはスパッタを人力で取る方法ですが、通常はグラインダーを鉄板の表面に薄くかけて、スパッタを取り除くのが当たり前です。

私のように作業員の方がグラインダーで一通りスパッタを取ったあとに、チェックで溶接線付近を確認しているときにスパッタを見つけたらわざわざグラインダーを持ってこなくて、手持ちのヘラで削るという感じで使用しています。



購入方法と値段

値段は1000円以下で、どこでも買えると思います。

近くのホームセンターで500円くらいで売ってるんじゃないでしょうか。


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バナースペース

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独立切子士として
切子の工房を立ち上げました。切子工房 箴光
切子工房 箴光(しんこう)

転職したとはいえ、工事現場で工具の使い方を学んだ経験は江戸切子を作る際にとても役に立っています。


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