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現場経験を通して得られた工具や道具の使い方を現役の現場監督の私が惜しみもなく、みなさんに伝授します。

工具の使い方を知って、
工事現場で頼られる人間になろう。

ハンドリフトの使い方

ハンドリフトの概要

監督が教える工具の使い方運ぶ工具>ハンドリフト、ハンドパレットの使い方


ハンドパレットは、フォークリフトの手動版みたいなものです。ハンドリフトとも呼びます。


以下のラインナップで紹介します。
・ハンドリフトとは?
・使用方法と注意点
・購入方法と値段



3分で読み終えるので工具の使い方も知らない人間として工事現場でバカにされ続けたくなかったら、ぜひ最後まで見てマスターしていってください。

ハンドリフトとは?

正式名称はハンドパレットですが、ハンドリフトという呼び方も間違いではないくらいには世の中に浸透しているので、どちらで呼んでも構いません。


日本の前に突き出た2本の差し込む部分を「爪」と呼びます。


フォークリフトと違ってハンドパレット、ハンドリフトは
免許も一切不要で初心者でもすぐに使用できるのでとても扱いやすいです。

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物を運ぶためのパレットを人力で運ぶことができる道具です。

みなさんもみたことあるかと思いますが、これがパレットというものです。
これを手で運べるからハンドパレットというのが正式名称です。


もちろん、パレットを使わずに盤木の上の重量物を載せたものを下からすくいあげて持ち運ぶという使い方とかもできます。





こんな感じで重量物を盤木の上に乗せて、下に隙間を作るのが盤木です。

この下に出来た隙間にハンドリフト、ハンドパレットの爪を差し込んで持ち上げて、移動先にまた盤木を敷いて重量物を置くという使い方もできます。


日曜大工(DIY)ではまず使用しません。
完全に工業用の道具になります。


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使用方法と注意点

パレットの下にハンドパレットを差し込んで、持ち手の部分をギコギコ漕ぎます。


こんな風にハンドルを手前方向にギコギコ漕ぎます。
10回くらいハンドルを手前に倒すを繰り返すと大体持ちあがると思います。


車輪の上の台座の部分が徐々に上に上がります。

油圧で上がっていくので持ち上げるパワーはかなりのものです。


その状態で移動を行い、パレットを下したいところで持ち手のところにあるハンドルを握ると、圧が抜けて上に上がってた台座の部分が下に下がりパレットをおろせます。

ハンドルについているレバーを握ると、ギコギコで上げた台座が下に降ります。

レバーを握ると油圧で少しずつ荷が降りると思いますが、勢いがつきすぎて地面にぶつかる衝撃が強いハンドパレットの製品もあると思うので、レバーを途中で離したりして少しずつ降ろすと安全かもしれません。



台座が下がります。




そしてこれらの使用方法がハンドパレットに絵で書いてありす。



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重いものを運ぶことになるので、通常は全身の力をかけるため、手前にひっぱるような形で動かすと楽です。


ハンドリフトの使い方として押すような形でも動きますが、左右にブレて動くので結構動かしづらいと思うので、基本は引っ張って使います。


ハンドルの部分はまっすぐで固定ではなく、左右90度近く曲げられるので、方向転換するときは曲がりたい方向に斜め45°くらいの角度に引っ張ればハンドルが曲がりたい方向に向きますので方向転換できます。



工事現場ではフォークリフトが入れない場所にクレーンでこのハンドパレットを吊りいれて、そこで使用するという方法が用いられる場合があります。


電動のハンドパレットもあって、持ち上げる際のギコギコとハンドルをこぐ作業を大幅に短縮できますが、電気代と本体の値段も割高になります。
フォークリフトと手動のハンドパレットの中間くらいの存在にあたります。




フォークリフトと同じでハンドリフトの爪の部分に人間を載せて移動したりすることはあぶないのでやめましょう。


爪をしっかりパレットの奥まで差し込んで使用しないとパレットが傾いたりするので、しっかり差し込みましょう。


物を運ぶ際は、物の固縛をしっかり行ってからハンドパレットで移動させましょう。
移動している時に急に止まった場合、慣性の法則で荷が崩れる場合があるからです。


重量物を運んでいる際は荷が崩れたら最後、自力で崩れた荷を元に戻すのは重すぎて不可能です。
作業を早く終わらせようとして物の固縛を簡易的にしたら結果的に荷が崩れて恐ろしいほどの作業時間が追加でかかってしまったなども起こります。



また慣性によって急に止まることも難しいところがあるので、周囲をよく確認してスピードを出さずにゆっくり移動すると安全です。


総じて、ゆっくり丁寧に作業することがハンドリフトで作業するときのコツです。

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ハンドパレット、ハンドリフトは誰でも扱えるので、倉庫作業を続けていくつもりならフォークリフトの免許を取ってスキルアップをすることをおすすめします。

ハンドリフトで日ごろから荷の動きを理解していれば、他の人よりフォークリフトの習得はかなり早いでしょう。

基本的に物流の部分ではなくなることはなく、食いっぱぐれることはなく、安定した給料も見込めると思います。


ハンドリフトは基本的には暖房や冷房が利かない場所での作業になると思います。
重量物を運ぶので体調管理に人一番注意して作業して下さい。

ご安全に!

購入方法と値段

ハンドパレットの値段は、3万円~5万円くらいです。

これは完全に仕事で使う道具なので、個人で買うことは無いでしょう。

フォークリフトが確か100万円以上するので、資金を節約したい事業者の方が購入する感じになると思います。


作業効率で言えばフォークリフトの方がめちゃくちゃ早いです。
私もフォークリフトを運転できますが、4倍くらい作業の速さが違うと思います。

丸一日フォークで作業するような仕事の場合はフォークリフトを購入した方が結果的に安くなるとは思います。


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バナースペース

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独立切子士として
切子の工房を立ち上げました。切子工房 箴光
切子工房 箴光(しんこう)

転職したとはいえ、工事現場で工具の使い方を学んだ経験は江戸切子を作る際にとても役に立っています。


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