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現場経験を通して得られた工具や道具の使い方を現役の現場監督の私が惜しみもなく、みなさんに伝授します。

工具の使い方を知って、
工事現場で頼られる人間になろう。

盤木の使い方

盤木の概要

監督が教える工具の使い方その他の工具、道具>ビール入れの使い方


盤木(ばんぎ)とは、資材の下に敷いて資材を浮かし、荷物運搬時(玉掛け時)の作業を簡単にする20cm×20cm×1mくらいの木のことを言います。

つまり、ロープを下に簡単に通せるようにしておけばあとで持ち運びが楽でしょ?ということです。

人間の手で動かせないほどの重量物の場合、その物を移動させる手段はクレーンで上からワイヤーロープを使って吊りあげるか、フォークリフトで下から持ち上げるかしかないです。

図のように盤木の上に重量物を置くことで重量物を浮かします。すると、ワイヤーロープも掛けられるし、フォークリフトの爪も差し込むことができます。


こんな感じで重量物を盤木の上に乗せて、下に隙間を作るのが盤木の目的です。

クレーンで吊る場合、ワイヤーロープを下に通す隙間、
フォークリフトで持ち上げる場合、フォークリフトの爪を差し込む隙間が必要になり、いずれにせよ物を浮かしておかないと重量物の移動が困難になります。

なので、世の中で通常重量物を扱うときはまず必ず先に盤木を下に敷いて、その上に物を置くようにしています。

また、20cmくらい物が浮くので、野外に物を置いておく際に水たまりが出来ても物が浸かる可能性が減るという利点もあります。

こんな感じで地面が雨水で水びだしになっても盤木の上に乗せれば濡れなくて済みます。
皮手袋は盤木との大きさの比較で置いています。


こんな感じで上に乗せた物は濡れません。


私が工事資機材の整備を工場で行っていた際は、屋根つきのテント倉庫に物が入りきらないので重要でないものは野外に盤木を敷いてフォークリフトで物を動かして野外で保管していました。

野外で保管する際は、できるだけ防炎シートでくるんでから保管するようにします。
防炎シートは水を一切通さないからです。


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使用方法と注意点

まず、重量物を置きたいと思っている場所に適当に盤木を2本配置します。





そこにクレーンかフォークリフトかで重量物を盤木のすぐ真上くらいまで重量物を持ってきます。
重量物が盤木の上に乗るかどうか、幅をチェックしてそこで盤木の位置を微調整します。



物をおろして盤木の上に軽くのせて、問題ないことを確認してから最後までおろします。
軽くのせた時点で、物が盤木に全部乗ってないだとか、盤木の幅が十分に取れてなくて不安定だとかある場合は盤木の配置をやり直します。



このように物を乗せる機械を操作する人と、盤木の調整をする人の大体2人以上で作業することになります。

フォークリフトにのっている人がフォークリフトから降りて盤木を配置してもいいのですが、乗り降りの手間がかかって作業効率が悪めなので2人いた方がいいです。

クレーンで配置する場合は、クレーンのオペレーター(運転手のこと)と配置する人の必ず2人いないと作業できません。




盤木を片づけるときは5本の列を10段積み上げて50本単位で運ぶ場合が多いです。

これはまだ5本が4段くらいしか重なっていませんが、こういう感じで盤木は整理されて持ち運びされます。



購入方法と値段

結構盤木の値段は高いです。

基本的に値段は業者に見積もりを取って購入することになるので、ここで一概にいくらとは書けません。


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バナースペース

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独立切子士として
切子の工房を立ち上げました。切子工房 箴光
切子工房 箴光(しんこう)

転職したとはいえ、工事現場で工具の使い方を学んだ経験は江戸切子を作る際にとても役に立っています。


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